平成29年12月19日 言論の自由のない国との交流を密にしてはいけない

言論の自由がない国との交流はほどほどにすべきだ。一国における自由な言論は、一個人における自省と同じ働きをする。
自省的な態度がなく勝手気ままに行動する人間とは、誠実な人間関係を築くことができない。それと同様に、言論の自由のない国とは、道義や理性に基づいた外交関係を維持することができない。持ちつ持たれつの関係を続けることは不可能なのだ。
一国の中に言論の自由があれば、汚い外交はたとえ国益を増大させるとしても、国内で批判する個人が現れる。言論の自由がなければ、そうした批判者は投獄されたり殺害されたりする。その点から観ると、日本の現状は過剰なほどの言論の自由によって特徴づけられる。一部の日本人は国益を無視し、他国の利益を図るためにまでいうほどだ。
中国や韓国が日本に対して難癖をつけ、北朝鮮が日本人を人間扱いしないのは、それらの国に言論の自由の存在しないことが一因である。かつては日本の領土と認めていた尖閣諸島を、付近に石油資源がありそうだと判明すると、急遽自国領土だと主張する中国の汚さ。永遠に補償金と謝罪を求め続けるために、慰安婦像を次々と建てようとする韓国の汚さ。拉致被害者の遺骨として別人の骨を送り付ける北朝鮮の汚さ。言論の自由のある国であるならば、こうした汚さを批判する人間が二人や三人くらい現れるはずである。日本の北方領土を支配するロシアも汚い手を使った。
言論の自由のない国とは、ギブ・アンド・テイクの爽やかな外交を展開することができない。たとえば中国や韓国は、日本が与えた「ギブ」の一割の「ギブ」でも、日本に対して返したであろうか。それらの国に誠意が通じると考えるのが間違いである。

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